Webライターの藤原です。
県の商工会議所に主催頂いているセミナーで、経営戦略とマーケティングについて学んできました。
自社の創業の課題解決のために参加したセミナーですが、Webライターはライティングのスキルを生かしてクライアント企業のWebマーケティングに関わることも多くあるので、今回、経営戦略やマーケティングの基礎を学べたことは今後のお仕事にもとても役立ちそうです。
この記事では、セミナーで学んだことやWebライターが生かせるマーケティングの知識についてご紹介します。
Webライターと経営戦略
「戦略」とは戦いの総合的な準備・計画・運用の方策を意味しますが、漢字にすると「戦いを略す」。
経営戦略は、ライバル企業と戦わずに顧客に選ばれるためにはどうすればいいのかを考えていきます。
そのためには自社がNo.1になれるポイントを分析して、No.1になれる土俵を自ら作ることが大切です。
No.1になれば会社やサービス・商品の認知が広がり、自然と顧客に選ばれるようになっていきます。
では、実際に経営戦略を立てていくためにはどうすればいいのでしょうか。それは自社の棚卸と顧客・競合の調査を徹底して行うことです。
自社の棚卸とは(内部環境分析)
自社の棚卸とは、自社ができること・自社が事業としてやりたいこと・自社が顧客の役に立てることについて分析することです。内部環境分析とも言います。the Office ファーマヘルスの場合は、正しい医療・健康情報をより多くの読者に届けることだと考えています。
そして、数ある同業他社の中からなぜ自社が選ばれるようになるのか?他社との違いについて、言語化していく作業が「自社の棚卸」です。
有名な経済学者ピーター・ドラッガーの言葉を借りると「何によって覚えられたいのか」?
それを実現するために、具体的で分かりやすい、達成できそうな目標を、期限付きで立てることが大切です。目標をできれば数値化し、目標達成に向けて適切な準備を行います。
顧客・競合の調査(外部環境分析)
顧客・競合の調査とは、具体的に、顧客が困っていること・競合がやっていること、やっていないことについて客観的に調査を行うことです。外部環境分析とも言います。市場規模や顧客動向などのミクロ環境と、経済や政治、人口動向などのマクロ環境の両方から行います。
そして自社の専門性・独自性を明確にし、相対的に独自のポジションを築いて差別化を図ることで、自然と顧客に認知され、選ばれる存在になっていきます。
ここで注意しなくてはいけないのが、自社の強みが必ずしも顧客の求めていることとは限らないということです。自社の強みを言語化するのではなく、強みを生かして顧客にどのような価値を提供できるのかを訴求していくことが大切になります。
the Office ファーマヘルスの強みは公的資料や文献等からエビデンスに基づいて情報収集し、SEOライティングで上位表示できるような記事を執筆することです。その結果、正しい医療や健康に関する知識をより多くの人に届けることができ、結果的にたくさんの人の健康をサポートできると考えています。また正しい情報を発信し続けることでコンテンツを掲載頂いている企業が信頼を得やすくなり、企業のWeb集客のサポートもできると考えています。
Webライターとマーケティング
冒頭でも述べたように、Webライターはライティングのスキルを生かしてクライアント企業のWebマーケティングに関わることが多くあります。
マーケティングとは、イコール「顧客理解」です。
どんな人が何を求めていて、サービス・商品を提供することでどんな良いことがあるのか?
薬機法・景表法等の法律も遵守しながら価値を訴求できる文章を作っていくこともWebライターに求められるお仕事の一つです。
3C分析
マーケティングで重要な考え方の一つで、「Customer(市場・顧客)」「Competitor(競合)」「Company(自社)」を分析することで事業の課題や成功要因を洗い出し、事業のコンセプト作りに役立てるフレームワークです。
3C分析を行うことで、
・競合はターゲット顧客に対してどのような価値を提供しているのか?
・自社も競合も両方が満たしているニーズで競合を上回ることはできるのか?逆に両方が満たせていないニーズを新たに満たしていくことは可能か?
・競合がやっていないがニーズのある価値提供とは何か?
を洗い出していくことができるようになります。
BtoC事業やBtoB事業の「ペルソナ」設定
BtoCとは、Business to Consumerの略で、企業(Business)が一般消費者(Consumer)を対象に行うビジネス形態のことです。
BtoC事業の場合、理想の顧客像として「ペルソナ」を設定して考えていくと、顧客のより細かなニーズが理解しやすくなり、効果的です。たとえば架空の名前や年齢、性別、家族構成、年収、居住地、趣味や嗜好、将来の目標など、自社の商品やサービスを利用してほしい人を「1名」に絞って考えていくことがポイントです。
そしてその人が何を求めて、どんなサービス・商品なら満足してもらえるのか深堀します。ここでも重要なのは、自社の強みではなく、その設定したペルソナにどんな良いことがあるか?という視点で考えることです。
一方で、BtoBとは、Business toBusiness の略で、企業(Business)が企業(Business)に対してモノやサービスを提供するビジネス形態のことです。「ペルソナ」を設定するのはBtoCに比べると少し難しいですが、同様に「1社」に絞って業種や事業内容、エリア、企業規模、課題などを洗い出していくとよいでしょう。
AIDMA
AIDMA(アイドマ)とは、顧客が商品を知ってから購入するまでの流れを説明したモデルです。
私たちが何かを購入したり、サービスを取り入れたりするときには、
Attentioon(注目)→Interest(興味)→Desire(欲求)→Memory(記憶)→Action(購入)というプロセスをたどると考えられています。
つまり、自社のサービス・商品を手に取ってもらうためには、まずは顧客に「認知」され、「関心・興味」をもってもらい、「記憶」に残り、取り入れてみようと「行動」に移してもらうことが必要です。
そのためにはきちんと自社の分析を行い競合との差別化を図ることが大切です。そして顧客の期待以上の商品・サービスを提供して”感動”してもらい、自社のファンを作ることで、自然と紹介や口コミが増えてさらなる認知へと広がります。
人々の記憶に残す手段としては、ロゴやブランドを作り、事業コンセプトを具現化すると良いでしょう。
またストーリーとして表現することで、共感が得やすくなり、よりブランディングに成功しやすくなると考えられています。
Webライターもマーケティングの基礎を知っておこう
Webライターもマーケティングの基礎を学ぶことで、コンテンツ制作や記事のキーワード選定にも役立てることができると思いました。
Webライターは執筆するコンテンツ内容に関する知識だけでなく、SEOやマーケティング、さらには薬機法や景表法などの法律による広告規制についても幅広く知っておく必要があると感じています。
Webライターや広告ライティングに関わる法律について興味がある方は、こちらの記事もご覧ください。